GARDEN CITY LIFE

緑丸と申します。日々、アンテナに引っかかったことを綴っていこうと思います。

20選に選びたいノベマスなんです。

『このノベマスを見ろ!』は、
ノベマス好きな自分としては
非常にクリティカルな企画でして、
断続的にではありますが、
とても楽しませて頂いておりました。

紹介された作品も多様で、
自分が好きで視聴していたシリーズもあれば、
恥ずかしながら未視聴のものもあり、
ノベマスの地平の広さを感じた次第です。

ということで、
見る専としては更新される記事に
楽しんでいたのですが、
すごろくさんのノベコラ見て、
マジで吹きましたわ。

まさか、といった感じで
このブログも取り上げて頂きまして、
望外の喜びというか、
見た瞬間申し訳なくなりました。

いや、そんなに語るほどのことは
書いてねえよ、自分・・・とか、
リンククリックされても、
たいしたことねえよ・・・、
といった感じで、
他に紹介された錚々たるブログと比べ、
自分のブログの内容の貧相さに
恐縮しっぱなしでして・・・。


なので、既に企画は終わっているうえに、
罪滅ぼし、というわけでもないのですが、
折角ですので、
自分なりに紹介したい作品を取り上げてみようかと。

本家ブログで(たぶん)紹介されていなくて
再生数が低いのがどうにも残念な、
このシリーズを紹介したいと思います。


推空P「『凸と凹』シリーズ」を見ろ!


2013年3月に終了したシリーズ。
テーマは、水瀬伊織のプロデュースです。
無印同様、1年間の歩みが綴られています。

ニコマスに触れて年数だけは過ぎたものの
肝心のゲームをしない自分にとって、
ぶたPの動画は非常に貴重な教材でした。
また、その他様々な動画を通じて、
自分の場合、水瀬伊織というアイドルが
すごく気になったわけですが、
その理由を考えてみると、
アイドルを目指す理由として、
自分という存在を証として残したい、という、
潜在的な力強さに惹かれたのだろう、
と思います。

たぶん、そのことだろうと思うのですが、
その力強さを、この作品では「馬力」と
表現しています。
このシリーズは、
彼女自身の魅力というよりは、
まずはその馬力に何かを感じ、
彼女のプロデュースを決めた、
新人プロデューサーと、彼女の物語。

どこかひねくれていて(しかも本人は無自覚)、
飄々とした感じのプロデューサーと
新人アイドルが積み重ねていく1年間。

ゲーム(原作)のプロットをなぞりながら
新鮮なエピソードが紡がれています。

心地良いやり取りと、
着実に積み重ねられておく、互いへの信頼。
そして、この2人の関係は
決して1年間で終わるものではないという確信。
全編通してみると、
清涼な読後感を得ることができます。


動画を作らない立場で言うことではありませんが、
それでもあえてこの動画の凄さを言いますと、
必要最低限の立ち絵と
ニコニ・コモンズによるBGMで構成されている、
ということ。
動画構成としては極めてシンプルであり、
作成するうえでの敷居は低いということです。

つまり、完全にシナリオで勝負した作品なのです。


そう考えて再度視聴すると、
軽妙なやり取りや、
徹底したプロデューサー視点。
(伊織視点で物語が進むことはありません。)
そのことが、彼女の、その時々の心情が
どんなものであったのか、
想像欲を刺激させられてしまい、
このあたりの匙加減が、上手いなあ、と思います。

限られたツールで
ここまでの世界観を構築できるというのは
本当に凄いと思うし、
脚本にも十分な配慮がなされている証拠だと
個人的には考えます。
作品として決して派手ではないけど
引き込まれてしまうのですね。


この作品が、第1回ですらようやく1000再生前、
というのが正直、信じられないのですが、
確かに、この作品には、
ギャグも、ちょっとエッチな描写も、バイオレンスも、
視聴者を驚かせるギミックも、何もありません。


でも、再生数で判断するのはもったいない。
視聴してみると、きっと、
なんか分からないけどじれったく、
それでいて爽やかで、
見て損はなかったな、と感じることができると
確信しています。


・・・なんでしょう。
ここまで書いても、
何でこの作品が好きなのか、
自分でも上手い表現が見つかりませんね。
でも、いいな、と感じたこの事実は
変わらないので、
やっぱり、
未視聴の方には是非一度、
見て頂きたいなあ、と思います。