GARDEN CITY LIFE

緑丸と申します。日々、アンテナに引っかかったことを綴っていこうと思います。

「要はギャップ萌え、というお話。」 の補足のつもりが、結局水瀬さん語りになった話。

なんか、昨日の記事を読み返していますと、言いたいことの五分も書けていないことに絶望してしまいます。
やはり、酒が進んでからの更新はいけませんね。
生放送のオヤジオナPレベルです。

というわけで、補足を兼ねて考えを少々綴りたいと思います。


昨日唐突に伊織を話題に加えたのには理由がありまして。

水瀬伊織というのは、アイマスのアイドルの中で唯一、当初から「素」の自分ではなく「いかにもアイドルらしい」自分のキャラクターを自ら造形して、アイドル活動を始めた人物として描かれている、ということなのです。
閣下/春香の物語のパターンと異なるのは、ペルソナを自ら望んで設定したのか、外部的要因によりやむを得ず設定したのか、の違いに過ぎません。
そしてストーリーとして共感を得やすいのは、間違いなく後者です。なぜならそこに、当事者の意思はなかったから。

そこが分かりやすいからこそ、嘘字幕Pの描く閣下/春香のギャップには萌えるわけです。

では、水瀬伊織の場合はどうなのか。
彼女の場合、ツンデレっぽいキャラもあり、一見分かりにくいのですが、アイマスファンならご存知の通り、裏に「劣等感」というテーマを背負っていますよね。
家柄、家族、兄弟。
そこに大きなコンプレックスと、それゆえに生じる孤独感を抱えているのです。

自分の存在価値を示したい。
そんな一途な思いから、彼女はアイドルという道を選びます。
家柄も家族も兄弟も関係のない世界。
しかしながら、当初の彼女の思いは「アイドル・水瀬伊織として成功すること」にとどまっていた、と言わざるを得ません。

いかにも支持を集めやすそうなブリっ子のキャラクター。
それが彼女の本質の全てではないにもかかわらず、彼女はそういった「アイドル」を演じることで、成功を手に入れようとしていたのです。

当然と言うべきか、そこに待っているのは挫折。
猫を被っているだけではどうにもならない。
自分の核にある熱い思いをぶつけないと、共感や支持は得られない。

アイドル活動を続けるうちに、彼女は自然と、自ら設定したペルソナを剥いでいきます。
劣等感と孤独に苛まれアイドルとしての道を選んだ一人の少女が、自我を出すことで、成長していくのです。

「自我なんていつでも出ていたじゃん」とは言うなかれ。
彼女が当初自我を出していたのは、プロデューサーであるあなたの前だけであり、それも、あなたを信用したからこそ、ようやく出せるようになったのかもしれないのです。

水瀬伊織を語る上でもう一つ、よく言われているのが、アイドルの中でも「プロ意識の高い人物」である、ということです。
これも実は劣等感の裏返しであり、本当の自分は周りに埋没しそうな危機感に常に怯えているけど、だからこそ、自分で選んだアイドルの世界では妥協したくない、という意志の表れと見た方がいいでしょう。

ともあれ。
こうした軌跡を辿り得られた「王国」は、彼女にとってきっとかけがえのないもの。
100%素、ということはないでしょうが、活動開始当時の猫被りではない、本当の自分の姿・活動に対して得られた成果であるのですから。

こういったことが既に公式ストーリーで描かれているんだよ、だからそのことも忘れちゃいけないよね、ということを、昨日の記事では書きたかったのですが、どうも明後日の方向に行き過ぎて、軟着陸した、といった感じになってしまいました。


まあ、春香さんも伊織さんも「あざとい」という共通点がありますし(春香さんの場合中の人の影響に負うところが大きいですが)、はるいお系の動画を見ても、親和性は実は結構高いよな、と感じています。
春香さん関連では「はるちは」伊織さん関連では「やよいおり」「みきいお」あたりをよく目にしますが、「はるいお」も結構、面白いですぜ。

…ううむ。またお酒が回ってきたようなので、このあたりで自重します。