GARDEN CITY LIFE

緑丸と申します。日々、アンテナに引っかかったことを綴っていこうと思います。

ニコマスとの出逢いについて-その3 〜水瀬伊織さんについて〜

ちょっとづつ、こちらも続けようと思います。

前回はこちら→ニコマスとの出逢いについて-その2

アイドルマスターfake storyを通じて、アイマスの世界を徐々に知っていくようになったのですが、fake storyの全編を通じて、自分にとって気になるキャラクターというものが出てきました。

それが、水瀬伊織です。

発端は、今もって続きを楽しみにしている、fake storyの最新回(本日現在)であります。


アイドルマスターfake story 第十三話(後編)

フリージアP


多くは申しませんが、この回では主役である春香に一大事が生じ、その現場に、それまで疎遠になっていた千早が現れます。
そして、動揺する千早に対して活を入れたのが、サムネでも一目瞭然ですが、ストーリー上は候補生(後輩)である、伊織でした。

この一連のシーンを見て、
「あれ?この娘、なんか違うぞ?」と思ったのです。

この動画がUPされた頃には、結構色々とニコマス動画を巡回して、だいたいどの娘がどういったキャラクターなのか、自分なりに掴みつつありました。

そこでの自分の印象である水瀬伊織は、極一般的ですが、
「我侭でツンデレなお嬢様」
「でも、結構真面目で、一生懸命」
といった程度のものでした。

とは言っても、それだけで、アイドルの好みをランク付けしたわけではありません。
どのアイドルも割とフラットに眺めているだけでした。
(ましてや声優さんについては、無知に近い状態…。)

それがこの動画を見て、何か違うかも、と思うようになったのです。


そこから、それまであまりコミュ動画には興味はなかったのですが、ぶたPの動画を見て、おおよそのストーリーを把握したのですが、それでもまだピンと来ない。

いや!素晴らしいとは思ったのですよ。
でもまだ、なぜ自分がこの娘にやたらと魅かれるのかが、どうもわからなかったのです。



それを氷解させてくれたのが、それから暫くしてUPされた、一つの動画でした。


今(本日現在)は「水瀬伊織」というタイトルですが、当時は「アイドルマスターツンデレーション」という名でUPされていた(はずの)動画です。
(リンクを貼ってよいのか分からなかったので、あえてここではリンクしないことにします。)

現在UP主の方がコメントされている通り、この動画は実は「ゲーム中の台詞を抜き出してまとめたもの」に過ぎません。
(UPされた当時、ゲームをやらない自分はそんなことすら知りませんでしたが。)

でも、この動画には、水瀬伊織の全てが凝縮されていました。


なぜアイドルを目指そうと思ったのか。
なぜアイドルをあきらめなかったのか。
なぜアイドルとして成功できたのか。


UP主が一度非公開にされた最大の理由は、水瀬伊織の魅力は既にゲーム中で表現されていて、これを上回る表現を行うには並大抵のことでは困難であり、一度リセットしよう、という心理があったのではないか、と勝手に考えています。
一方で、再公開されたのは、そうは言ってもこの動画の持つクオリティの高さは事実であるということ、そして、いつの日か、UP主がこれを上回るだけの“remembrance”を紡いでくれることの決意表明なのかな、と、勝手に解釈しています。



話が脱線しましたが。


自分が心魅かれたのは、
水瀬伊織という少女にとって「アイドル」とは自分の存在を認めさせるための場所であり、アイデンティティである、ということを自分自身が理解していて、そのうえで、765プロが自分を飛躍させるための『母体』(胎内、といってもいいかもしれません)である、と(無意識に)感じている、という点ではなかったかと思うのです。

こういうと、なんか仰々しいのですが、ここで思うのが、アニメ第2話のエンディングの描写なのです。

おそらく幼少より、社交界ではもてはやされてはいたものの、その場を離れると、頼るもののいない、孤独な存在。
そんな状況を打破して、家柄を離れて自分の身一つだけで、自分とは何か、ということを表現できる場所。それが、765プロであり、アイドルという存在であったはずです。

だからこそ、表向きは虚栄心が働くものの、心中では誰よりも、この空間を大切にしたいと思うようになる。
そして、この場所を基盤にして努力を重ね、自分だけの王国をやがて手に入れる。
傍らには、自分を信じて支えてくれたプロデューサーがいる。

…ここまでくれば、プロデューサーを王様に感じ、自分自身をそこに寄り添う王妃に見立てるというのも、納得がいきます。

そう、水瀬伊織は誰よりも、自分を一番理解してくれる765プロを、第一に考える娘なのです。

他の娘がそうではない、というつもりはありませんが、そういった強い思いを感じさせるキャラクターだからこそ、ニコマス界でも「765プロの常識派」「ツッコミ役(軌道修正的な意味で)」として、貴重な存在なのではないでしょうか。
変な言い方ですが、彼女にとっては765プロが唯一、自分が正直になれる場所であり、身を委ねることのできる場所になっていたのだろう、と考えます。

fake story第十三話の伊織の描写は、765プロ感謝祭、という背景もあり、それが如実に現れたのではないか、と思うのです。



そして、だからこそ、ああ、自分は水瀬伊織が気になったんだなあ、と思ったのですね。

見た目の可愛さとか、ツンデレとか、そういったことは関係なしに、いざというときに私心を捨ててでも「義」を貫こうとするその姿勢。
自分の夢を叶えるために、自分のマザーシップである765プロと仲間を(方法はさておき)守ろうとする気構え。
そういった強さに、きっと魅かれたんだろうと思います。

そして、自然と、それを見守っていきたい、と思わせてくれたのです。

アイマスのキャラクターは、どの娘にもそれぞれ良さがあり、素敵だと思いますが、自分の場合、「芯の強さ」そしてその裏側にある「優しさ」が水瀬伊織の個性であり、一番の魅力であると感じています。


たぶん今後も、彼女の動画は追いかけていくんだろうなあ、と、しみじみ思うわけです。